
[ネコまま@リテラシー]
SECがステーキングに対して違法との判断を示したことについて、私の考えをお伝えしたいと思います。
ステーキングとは、暗号資産を特定のプラットフォームに預けて、そのプラットフォームのネットワークの安全性や効率性を高めることで、報酬を得る仕組みです。ステーキングは、暗号資産の保有者にとっては収益源となり、プラットフォームにとってはユーザーのロイヤルティを高めるメリットがあります。
しかし、SECはこのステーキングを証券法に違反するとみなしました。なぜなら、ステーキングは投資家に対して将来の利益や権利を約束する投資契約であり、そのような契約はSECの登録や開示の義務があるからです。
SECは2月9日、米国最大手の暗号資産取引所クラーケンに対して提訴しました。クラーケンは米国の顧客に対して、イーサリアム2.0やポルカドットなどの暗号資産のステーキングサービスを提供していましたが、これらのサービスは未登録の証券であるとSECは主張しました。クラーケンは和解金3000万ドル(約39億円)を支払うことで合意し、米国顧客向けのステーキングサービスを直ちに停止することを発表しました。
このニュースは暗号資産市場に大きな影響を与えました。ビットコインは24時間で約4%下落し、2万2000ドルを割り込みました。イーサリアムも同様に約4%下落しました。暗号資産関連銘柄も株式市場で大きく下落しました。コインベースは14%下落しました。マイニング企業のマラソン・デジタル・ホールディングスは13%下落しました。ビットコインを大量に保有するマイクロストラテジーも10%下落しました。
このような状況において、私はどう考えるかというと、まずSECの判断は非常に残念だと思います。ステーキングは暗号資産のエコシステムにおいて重要な役割を果たしており、多くのプロジェクトやユーザーが参加しています。SECがステーキングを違法化することで、暗号資産のイノベーションや普及に大きな障害が生じる可能性があります。
しかし、一方でSECの判断は必ずしも最終的なものではないと思います。SECはステーキング事業者に対して登録や開示を求めているだけであり、ステーキングそのものを禁止しているわけではありません。つまり、ステーキング事業者がSECの要求に応えるこことで、ステーキングサービスを合法的に提供することができる可能性があります。実際、クラーケンは和解金の支払いと同時に、SECと協力してステーキングサービスの登録や開示を行うことを表明しました。また、他のステーキング事業者もSECとの対話や協調を模索していると報じられています。
私は、ステーキング事業者とSECとの間には、暗号資産のイノベーションや保護を両立させるための共通の目的があると信じています。もちろん、そのためにはお互いに歩み寄りや妥協が必要ですが、それは暗号資産業界全体の発展にとってプラスになると思います。
私自身はステーキングに参加していませんが、今回のSECの判断によってステーキングがなくなるとは考えていません。ただし、ステーキングにはリスクが伴うことを認識し、自己責任で行うことが大切だと思います。また、ステーキング事業者の信頼性や透明性にも注意する必要があります。私は、SECがステーキング事業者に対して登録や開示を求めることで、そのような信頼性や透明性が向上することを期待しています。
最後に、私はステーキングに関する情報や知識を皆さんと共有したいと思っています。そこで、私は今後もこのブログでステーキングに関する最新のニュースや分析をお届けしたいと思います。もし興味があれば、ぜひフォローしてください。それでは、今日はこの辺で失礼します。
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