米国株市場は視界ゼロ‼️現状把握も困難な状況

Bloombergの記事(ウォール街、「ノーランディング」も想定-米国株は先行き不透明)を元に今後の株式市場、再建市場動向を考察してみます。

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債権トレーダー

「悩ましい内容となった14日発表の米消費者物価指数(CPI)を踏まえ、債券投資家は政策金利が5%を超えてその水準にとどまるとの見方を強めた。年内の利下げ予想がほぼ消滅し、米2年債利回りは再び急上昇した。わずか数週間前に台頭したハト派的な見方から一転した。」

株式トレーダー

「株式については不透明感が非常に強い。強気派と弱気派は、1月に50万人余りの雇用を創出するほど急速に拡大した景気と金利上昇のどちらを重視すべきかを巡り論争を繰り広げている。14日の市場ではS&P500種株価指数がいったん上昇した後に下落に転じ、また上げるという展開をたどり、対立する見方をそれぞれ反映する形となった。トレーダーは、深刻な景気鈍化がほとんど見られない最近の経済や企業決算データと、高止まりする消費者物価を比較検討している。」

予想される展開

CMEコンセンサスが大きく切り上がった状況を見れば、市場は今後更なる利上げを織り込んできます。つまり債権金利は上昇基調になるため、特に短期債権で債権売りが予想されます。

一方で株式市場は金利上昇の影響で経済がダメージを受けることを折り込まざるを得ない状況になってくると想像されます。いずれにしても上昇相場がこのまま続くには厳しいセンチメントに転換したと考えて良いと思います。

次のFOMC(3/21〜22)では金利のドットチャートが出てきますが、その前にもう一度、失業率 3/10、CPI 3/14に発表があります。それまでは方向性のない相場展開が予想されます。最も一般投資家にとって厳しい展開と言えます。