米国住宅市場の低迷が鮮明に📉米国株価への影響は?

米国住宅市場の低迷が鮮明に📉米国株価への影響は?

MBAのデータ、モーゲージ証券金利動向、中古住宅市場を振り返る

今日は米国の住宅市場に注目してみたにゃ。調べるほどちょっと危ない感じにゃ😺

住宅関連指標データ

※各グラフはクリックすれば、提供元のTrading Economicsに飛びます。

モーゲージ金利動向(30年住宅ローン)

モーゲージ金利動向(30年住宅ローン)

結果

前回

6.62%

6.39%

2023年に入り早期の利下げ期待を背景に、6%近くまでモーゲージ金利は下落したが、インフレ鈍化の期待感が薄まるにつれ、モーゲージ金利も再上昇を始めています。おそらくこの流れは次回のFOMCまで続くと思われます。

住宅ローン申請指数(前週比)

住宅ローン申請指数(前週比)

結果

前回

-13.3%

-7.7%

MBA住宅ローン申請指数とは、米国の個人の住宅ローンの申請件数を指数化した指標です。米国の不動産相場を判断する材料になります。
2023年に入り、金利に対する楽観的な見方で、住宅ローン金利が下落し、それに合わせるように申請件数も増加しました。しかし、最近の急激な金利の上昇で再び申請件数は大きく下落しました。

住宅着工件数 01月(前月比)

住宅着工件数 01月(前月比)

結果

前回

-4.5%

-3.4%

着工件数に関してはこの1年で8か月がマイナスという厳しい状況です。この数値は「前月比」ですので、1年前と比較し、現在実際に着工している件数は、マイナスが積みあがっていますのでかなりの件数が減っています。
またここ3か月の下落幅が大きくなっており、先行き見通しはあまりよくありません。

中古住宅販売件数 01月(前月比)

中古住宅販売件数 01月(前月比)

結果

前回

4.00M

4.03M

米中古住宅市場は米国ではポピュラーな市場です。通常新築販売が落ちると、中古市場が伸びますが、インフレのため中古住宅価格も上がっており、販売は1年を通して一度も上昇せず下落し続けています。
新築、中古住宅市場の販売不振は、賃貸市場に大きく影響を与え、賃貸を選ぶしかない米国民が増えたことで、賃貸価格が大きく上昇をしています。

MBA購入指数(前週比)

MBA購入指数(前週比)

結果

前回

147.1

179.6

MBA購入指数は、米国の住宅ローン活動の約75%のサンプルに基づいて、住宅ローン銀行協会が全国的な住宅ローン申請を毎週測定したものです。MBA購入指数は、4〜6週間の住宅販売の先行指標。
今回の結果は急激に下落し、2015年欧州危機のMBA購買指数を下回っています。

住宅関連株価動向

国の住宅ローンには何種類かありますが、一般的に固定の30年ローンを使います。米国の住宅のおおよその平均価格は500,000-520,00USDです。現在の30年固定金利でローンを組むと、毎月3,000USDを超える支払いが発生します。


宅ローン金利は公開市場の長期債によって決定されますが、これらの債券のトレーダーはFRBの利上げ/利下げの見通しに頻繁に影響されます。FOMC議事録から今後の動静について決定的なヒントは得られませんでした。したがって住宅セクターの株価に関しては、インフレの鎮静化が進まない限り、上向きになることはないだろうと考えています。