ネコまま米国株週刊レポート(2023/2/20-2/24)
2/20~2/24までの米国株式市場を経済指標、株価動向、要人発言などを交えて振り返りますにゃ😺
株価動向
S&P500週間ヒートマップ

大型株パフォーマンス

ベストパフォーマンス銘柄

ワーストパフォーマンス銘柄

経済指標
マークイットPMI
マークイットPMIに関してはこちらの記事(クリック☞2023年2月21日 米国マークイットPMIの結果と米国株式市場への影響)で詳細を書いています。
労働市場の逼迫(ひっぱく)を背景に、インフレ押し上げの要因が賃金にシフトしたことを今回の調査データは浮き彫りにしています。
マークイットPMIから推測される株式市場参加者のセンチメントは、『インフレ押し上げもしくは停滞による、3月FOMC金利政策が「さらに高く、さらに長く」へ転換する』不安がしばらく続くと予想されます。
住宅関係指数
今週は住宅関係の指数発表もありました。こちらの記事(クリック☞米国住宅市場の低迷が鮮明に📉)で詳細を書いています。
住宅ローン金利は公開市場の長期債によって決定されますが、これらの債券のトレーダーはFRBの利上げ/利下げの見通しに頻繁に影響されます。FOMC議事録から今後の動静について決定的なヒントは得られませんでした。したがって住宅セクターの株価に関しては、インフレの鎮静化が進まない限り、上向きになることはないだろうと考えています。
国内総生産GDP Q4
結果
前回
2.7%
3.2%
2022年に入り2期連続のマイナスのあと、何とか持ち直し、現在年率換算で2.7%、3.2%と持ち直し。国内総生産としてはソフトランディングの準備は整ってきていると思われます。
GDPデフレーター
PCE前月比とコアPCE前月比
結果
前回
0.6%
0.2%
総合PCEに関しては、前回もコンセンサスも大きく超える結果となりました。インフレ加速が再び始まったようにも見えます。2022年の0.6%~1.0%へ今後戻っていくことがないよう、FRBが行動に移す可能性を排除できません。
新規失業保険申請件数と失業保険申請件数
結果
前回
19.2万
19.5万
新規失業者に関しては労働市場の強固な状況を反映して、新規失業者は前月より減少傾向となりました。
個人所得前月比
結果
前回
0.6%
0.3%
個人所得は前月比で0.6%の上昇となり、ほぼPCEと同じとなりました。実質所得が変わっていないことを示しており、米国民の生活水準は前月から変化していないこととなります。
個人消費前月比
結果
前回
1.8%
-0.1%
前月比で所得水準と物価水準が同程度で上昇した一方で、消費は非常に増えました。これがカード利用、延滞率増加につながっているのでしょう。
いずれにしてもインフレ抑制には逆効果です。
ミシガン大学の米国消費者信頼感指数
結果
前回
67.0
64.9
ミシガン大学消費者信頼感指数は、米国の消費者が現在および将来の経済状況の相対的な水準をどのように推定するかを示しています。
数値が高くなっていますが、コロナ渦が収束し、消費及び雇用に対してかなり自信のある表れを示していると推測しています。
ミシガン大学1年先期待インフレと5年先期待インフレ
要人発言

米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は25日、「インフレは依然上向きに傾いている」とし、「5%を幾分超えた水準に達するべき」との見解を示した。また労働市場が堅調なため、政策のアンダーシュートや、時期尚早の緩和コストは、オーバーシュート(つまり金利の行きすぎ)のコストを以前上回っているとの考えを述べた。
メスター総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていないが、次回の会合での利上げ幅に関しては予断を許さないと述べた。


