先ほど米国雇用統計の結果が出ました。その結果を踏まえ、今後の動向、注意事項をまとめたいと思います。

雇用統計結果はこちらからも見れます。https://nekomama.jp/#Daily-Check-Data-LinkまたはEconomic Calendar (tradingeconomics.com)
今回の雇用統計の注目ポイント
今回発表の雇用統計の注目ポイントは失業率です。コンセンサスは3.6%で前回と変わらずでした。しかし、発表値は0.1%改善の3.5%。私もこれには驚きました。
統計の中身を見ると、サービス部門の雇用がやはり強いです。レジャーおよびホスピタリティ、政府、専門およびビジネスサービス、およびヘルスケアで引き続き増加傾向にあります。
失業者数は 580 万人でほぼ変化なし。つまり労働参加率が上昇し、就業者が増えたという事です。それが今回0.1%の押し上げにつながっています。
これはどういうことかというと、おそらくインフレ起因です。インフレで生活が苦しくなってきた人たちが、どんどん就職を始めたという事だと思われます。求人は変わらずサービス、スペシャリスト、ヘルスケアで好調ですので、就職に苦労はしない状況ではあります。仕事を求めれば就職できる状況といえます。
株価への反応
まず債券市場は利上げ方向に動くでしょう。株式市場はここ数週間のリセッション懸念が若干薄れる形で少し上昇するかもしれません。一方で、利上げによる債券安で金融リスクが再度意識されてくるのは間違いないです。結果株安方向に最終的には振れると考えておくべきかと思います。特にグロース系は要注意です。
個人的には、今は積立しかなさそうな気がします。雇用統計ですら全く読めない状況で、売買を積み重ねるのは株価もですが、為替のリスクが大きいです。
現状金融リスクが収まってきている状況で、5月2日3日のFOMCは利上げの可能性が出てきました。まだ日数はありますので、この間に何かある可能性も否定できない状況ですが、個人的に前回の金融リスクのある状況下でFBRは利上げし、パウエル議長からも「今はインフレ退治」との言葉も出ていた通り、このままの状況でFOMCを迎えれば、利上げは50%/50%の可能性と思っています。
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