株式投資の必須知識!バリュー株グロース株の運用徹底解説

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はじめに

バリュー株投資・グロース株投資は、株式投資の基本的なスタイルの一つです。これらの銘柄の選び方や組み合わせ戦略を理解することで、投資家は自分に適したポートフォリオを構築できます。この記事では、バリュー株とグロース株の定義や分析方法、具体的な銘柄の紹介、投資信託やETFの活用方法、ポートフォリオリバランスの重要性について解説します。

バリュー株・グロース株とは?

バリュー株とは、割安な価格で取引されている、安定した収益性を持つ企業株式のことを指します。一般的に、バリュー株はPBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)などの指標から割安と判断され、高い配当利回りを持つことが多いです。バリュー株は、市場が企業の将来の成長性に対して懐疑的な場合や、経済の不況期などに比較的安定的な投資先とされます。

一方で、グロース株とは、将来的に成長が見込まれている、高い収益成長率を持つ企業株式のことを指します。グロース株は、一般的にPBRやPERなどの指標が高めで、配当利回りは低い(もしくはゼロ)傾向にあります。グロース株は、企業が新規事業を展開し、その成長に期待が持たれる場合や、経済が成長している場合に比較的魅力的な投資先とされます。

財務諸表を活用したバリュー株とグロース株の違いの理解

財務諸表は、企業の経済状況や業績を把握するための重要な情報源です。主な財務諸表には、以下の3つがあります。

・損益計算書:企業の収益と費用を計算し、純利益(損失)を算出する書類です。売上高や営業利益、純利益などの情報が記載されています。
・貸借対照表(バランスシート):企業の財産(資産)、負債、資本(純資産)の状況を示す書類です。資産の内容や負債の規模などがわかります。
・キャッシュフロー計算書:企業の現金収入と支出の違いであり、企業がどれだけの現金を生み出しているかを示します。安定したキャッシュフローがある企業は、より堅実な経営ができるとされます。

バリュー株とグロース株の特徴

バリュー株とグロース株は、それぞれ異なる特徴を持っています。

バリュー株の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・割安な株価:PBRやPERなどの指標から割安と判断されることが多い。
・高配当:企業が持つ現金余剰を配当として株主に還元することが多い。
・安定的な業績:過去の業績から安定性が見込まれる。
・財務的な安定性:バランスシートの健全性やキャッシュフローの安定性

グロース株の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・高い成長性:将来的に業績が急速に成長することが期待される。
・高い評価:PBRやPERなどの指標から高めに評価されることが多い。
・リスクの高さ:将来的な成長が期待される分、事業展開が成功しない場合には株価が大きく下落する可能性がある。

バリュー株とグロース株は、それぞれ異なる投資スタイルになります。バリュー株は、割安な価格で取引されるため、投資家は企業の過去の実績や財務状況を重視し、将来の成長性よりも安定性や配当利回りを求める傾向があります。一方で、グロース株は、将来的な成長性を期待して高い評価がついており、投資家は企業の将来性やビジョンを評価し、将来の成長に期待する傾向があります。

バリュー株とグロース株の分析方法

バリュー株とグロース株を分析する際には、以下のような指標が用いられます。

株価収益率(PER)

PERは、株価を1株あたりのEPS(1株当たり利益)で割った値で、株価の高さを評価する指標です。PERが低い企業は割安であり、バリュー株として注目されることがあります。一方、PERが高い企業は高い評価を受けていることが多く、グロース株として注目されることがあります。

株価売上高倍率(PSR)

PSRは、株価を売上高で割った値で、企業の売上高に対する株価の高さを評価する指標です。PSRが低い企業は割安であり、バリュー株として注目されることがあります。一方、PSRが高い企業は高い評価を受けていることが多く、グロース株として注目されることがあります。

株価純資産倍率(PBR)

PBRは、株価を1株あたりの純資産で割った値で、企業の純資産に対する株価の高さを評価する指標です。PBRが低い企業は割安であり、バリュー株として注目されることがあります。一方、PBRが高い企業は高い評価を受けていることが多く、グロース株として注目されることがあります。

配当利回り

配当利回りは、配当金の年間支払額を株価で割った値で、投資家にとっては株式投資から得られる現金フローの一つです。配当利回りが高い企業は、投資家にとって魅力的な配当銘柄として注目されることがあります。バリュー株は、安定した配当利回りを重視する傾向があります。

売上高成長率

売上高成長率は、企業の売上高が前年比でどの程度成長したかを表す指標です。グロース株では、将来的な業績成長が期待されるため、高い売上高成長率を示すことが多いです。一方、バリュー株では、過去の実績や安定性を重視するため、売上高成長率よりも配当利回りやPERなどの指標を重視することが多いです。

利益成長率

利益成長率は、企業の純利益が前年比でどの程度成長したかを表す指標です。グロース株では、将来的な成長に期待し、高い利益成長率を示すことが多いです。一方、バリュー株では、安定性や配当利回りを重視するため、利益成長率よりもPERやPBRなどの指標を重視することが多いです。

負債比率

負債比率は、企業の総負債額を総資産額で割った値で、企業の財務状況を評価する指標です。負債比率が高い企業は、財務面のリスクが高く、投資家からの信頼を失う可能性があります。バリュー株では、負債比率が低く、安定した財務状況を重視することが多いです。

有利子負債

有利子負債は、企業が抱える債務のうち、利息を支払わなければならない債務のことです。企業の収益が減少した場合には、有利子負債の返済に支障が生じる可能性があります。そのため、バリュー株では、有利子負債が少なく、安定した財務状況を重視する傾向があります。

ツールの紹介

バリュー株やグロース株を選ぶ際には、多くの指標を確認する必要があります。そこで、投資家にとって便利なツールがあります。例えば、Yahoo!ファイナンスやマネックス証券、SBI証券などの証券会社が提供する情報や、フィスコ、Morningstarなどの情報サイトがあります。また、株価情報の集計やチャート作成、財務諸表の分析などができる投資関連のアプリやツールもあります。米国株のスクリーニングであれば「Free Stock Screener (finviz.com)👈クリック」がおすすめです。英語なのでそこが難点ではあります。これらのツールを活用することで、効率的にバリュー株やグロース株を選ぶことができます。

代表的な銘柄

バリュー株の例(米国株)

バリュー株は、割安であることや高い配当利回り、安定性などが魅力的です。ここでは、米国株市場におけるバリュー株の代表的な企業をいくつか紹介します。

・AT&T(T)

アメリカの通信事業者で、無線や有線の通信事業などを展開しています。長年にわたり、安定した業績を維持しており、配当利回りは5%を超えています。また、PERは約10倍下回っており、割安な評価が続いています。(2023/4時点)

・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

アメリカの医療機器メーカーで、様々な分野で事業を展開しています。長年にわたり、安定的な業績を維持し、配当利回りは約2.5%前後です。また、PERは約20倍前後で、他の企業に比べて割安な評価が続いています。(2023/4時点)

・シスコシステムズ(CSCO)

アメリカの情報技術企業で、ネットワーク製品やセキュリティ関連製品などを展開しています。業績が安定しており、配当利回りも約3%を超えています。現在のPERは約18倍前後で、割安な評価が続いています。(2023/4時点)

グロース株の例(米国株)

グロース株は、将来的な成長に期待する企業であり、高い株価収益率や売上高成長率、利益成長率などを示すことが多いです。ここでは、米国株市場におけるグロース株の代表的な企業をいくつか紹介します。

・アマゾン・ドット・コム(AMZN)

アメリカの電子商取引企業で、世界的に有名です。ここ数年間、売上高や利益成長率が急速に拡大し、株価も高騰しています。ただし、コロナ需要が終り株価は下落傾向ですが、現在の株価収益率は約130倍前後で非常に高い評価を受けています。(2023/4時点)

・アップル(AAPL)

アメリカの情報技術企業で、iPhoneやiPadなどの製品で知られています。ここ数年間、サービス事業やWearables事業の成長が目覚ましく、売上高や利益成長率が高い企業の一つです。また、最近は新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインサービスやテレワーク向け製品の需要も拡大しています。現在の株価収益率は約30倍で、グロース株としてはまだ比較的割安と言えます。(2023/4時点)

・テスラ(TSLA)

電気自動車市場のリーダーであり、革新的な技術と急速な成長が魅力です。将来的な電気自動車市場の拡大による利益拡大が見込まれます。Elon Musk氏は革新的な企業を次々と立ち上げており有名ですね。現在の株価収益率は約50倍で、グロース株としては高い評価を受けています。(2023/4時点)

投資信託やETFの活用

バリュー株とグロース株のそれぞれに投資するには、個別株を購入する以外にも、投資信託やETFを活用する方法があります。

投資信託についてはこちらも参考にしてくださいね。

【投資信託】人気と実力のあるファンドを徹底比較❗❗ | ネコまま@リテラシーの負けない資産運用・株式投資 (nekomama.jp)

バリュー株投資信託・ETF

バリュー株に投資するための投資信託やETFは、以下のようなものがあります。

・バンガード・バリュー・インデックス・ファンド(VVIAX)👈クリック

バンガード社が提供するバリュー株インデックスファンドで、米国内のバリュー株を対象としています。低コストで運用されており、PERやPBRなどの指標を考慮したポートフォリオで構成されています。

・iシェアーズ・S&P500・バリューETF(IVE)👈クリック

iシェアーズ社が提供するバリュー株ETFで、S&P500バリュー株指数をトラックしています。低コストで運用されており、大手バリュー株の割合が高いポートフォリオで構成されています。

グロース株投資信託・ETF

グロース株に投資するための投資信託やETFは、以下のようなものがあります。

・バンガード・グロース・インデックス・ファンド(VIGRX)👈クリック

バンガード社が提供するグロース株インデックスファンドで、米国内のグロース株を対象としています。低コストで運用されており、売上高成長率や利益成長率などの指標を考慮したポートフォリオで構成されています。

・iシェアーズ・コアS&P500・グロースETF(IVW)👈クリック

iシェアーズ社が提供するグロース株ETFで、S&P500グロース株指数をトラックしています。低コストで運用されており、大手グロース株の割合が高いポートフォリオで構成されています。

投資信託やETFを活用するメリットとしては、一定の分散効果が期待できる点や、低コストで手軽に投資できる点が挙げられます。また、株式投資に不慣れな個人投資家でも、専門家によって運用されるファンドに投資することで、リスク管理がしやすくなるという利点もあります。ただし、投資信託やETFには運用資産の運用方針やポートフォリオ構成が異なるものが存在するため、十分な情報収集や検討が必要です。また、運用成績は過去の実績であり将来の運用成績を保証するものではありませんので、理解したうえで投資を行うようにしましょう。

ポートフォリオのリバランスとタイミング

リバランスの重要性

ポートフォリオのリバランスとは、投資家が設定した資産配分比率に沿って、資産の買い増し・売り減らしを行うことを言います。例えば、株式投資家がバリュー株とグロース株をそれぞれ50%ずつ保有していた場合、市場の動向や企業の業績変化によって、どちらかの割合が上昇してしまった場合、バランスを取るために資産を再分配することが必要です。

リバランスの目的は、投資家が設定した投資目的に沿って、リスクを最小限に抑えながらリターンを最大化することです。市場や企業の状況は常に変化するため、設定したポートフォリオの資産配分比率が変化してしまうことがあります。リバランスによって、ポートフォリオを定期的に調整することで、投資家のリスク分散効果を最大限に発揮し、安定したリターンを得ることができます。

バリュー株とグロース株の割合を変更するタイミング

ポートフォリオのバリュー株とグロース株の割合を変更するタイミングは、投資家が設定した投資戦略やリスク許容度に応じて異なります。一般的には、以下のようなタイミングでポートフォリオを見直すことが推奨されています。

定期的なリバランス:バリュー株とグロース株の割合が、設定した資産配分比率から大きく外れた場合、定期的なリバランスを行うことが推奨されています。例えば、設定したバリュー株とグロース株の割合が60:40だった場合、バリュー株が上昇して70:30になってしまった場合、バランスを取るためにグロース株を買い増し、バリュー株を売り減らすことが必要です。

市場情報の変化:バリュー株とグロース株の市場価格や株価指標に大きな変化があった場合、投資家はポートフォリオを見直すことが推奨されます。例えば、バリュー株が業績悪化によって大幅に株価下落した場合、買い場と判断してバリュー株の割合を増やすことができます。一方、グロース株が成長性の高い企業であるにも関わらず株価が過剰に上昇した場合、売り場と判断してグロース株の割合を減らすことができます。

投資目的の変更:投資家のライフプランや投資目的が変更された場合、ポートフォリオのバリュー株とグロース株の割合を見直すことが必要です。例えば、年金生活に向けてリスクを抑えたポートフォリオに変更する場合、バリュー株の割合を増やすことが適切である場合があります。

ポートフォリオのバリュー株とグロース株の割合を変更するタイミングは、投資家の投資目的やリスク許容度に応じて異なります。ポートフォリオを見直す際には、リスク分散効果を最大限に発揮するために、慎重に検討することが重要です。

まとめ

バリュー株とグロース株は、それぞれ異なる特徴を持っています。バリュー株は、割安な評価や高配当が魅力であり、グロース株は、成長性の高い企業であり、将来的な株価上昇が期待されます。投資家は、自身の投資目的やリスク許容度に応じて、バリュー株とグロース株の割合を調整することが重要です。

ポートフォリオを構築する際には、バリュー株とグロース株だけでなく、分散投資をすることが重要です。また、投資信託やETFを活用することで、手軽にバリュー株やグロース株に投資することができます。

ポートフォリオのリバランスは、投資家のリスク分散効果を最大限に発揮し、安定したリターンを得るために必要不可欠です。ポートフォリオのバリュー株とグロース株の割合を見直す際には、定期的にリバランスを行うようにしましょう。

リバランスに不可欠な経済指標について、こちらを参考に!!

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