
【速報】アメリカの雇用者数が予想を上回る急増、失業率は53年ぶりの水準に低下
アメリカの1月の雇用者数が予想以上に増加し、失業率が53年ぶりの低水準に達しています。この驚異的な経済ニュースは、金融引き締めの効果がまだ労働市場に現れていないことを示しており、米金融当局に対する利上げ継続の圧力が強まっています。
このブログでは、以下の専門家の見解を紹介します。
- シーマ・シャー氏(プリンシパル・アセット・マネジメント):「賃金上昇圧力が十分に弱まるとは考えにくい。米金融当局が利上げを停止し、利下げを受け入れると考えるのはさらに難しい。」
- ジェフリー・ローゼンバーグ氏(ブラックロック):「市場は聞き入れていなかったが、パウエルFRB議長が市場に対して言わんとすることを再認識させるものだ。」
- ジョン・リーパー氏(タイタン・アセット・マネジメント):「市場の織り込みと金融当局の見解との間には非常に大きな乖離(かいり)がある。」
- ロナルド・テンプル氏(ラザード):「インフレとの闘いは終わりにはほど遠い。」
- グレゴリー・ファラネロ氏(アメリベット・セキュリティーズ):「市場の織り込み具合と米金融当局の発言の間の乖離(かいり)を埋める一助になる。」
雇用統計からインフレを考察してみると?
さらに、雇用はセクターを超えて幅広く増加し、労働力の需要は引き続き供給を上回り、賃金の強い伸び継続とさらなるインフレ高進につながる恐れがあるとされています。
労働参加率は62.4%に上昇し、25歳から54歳までの労働参加率も上昇しています。市場予想を大幅に上回る雇用統計は、リセッション(景気後退)予想とは相いれない動きで、この春にも利上げサイクルが終了するとの見方が疑わしくなっています。
一部のエコノミストは、季節要因によるゆがみを指摘していますが、インフレーション・インサイツのオメイア・シャリフ氏は、雇用者数は「かなりクリーンな数字だ」と述べています。
FRBパウエル議長のメッセージと金利動向を予想する
このような状況下、パウエル議長のメッセージを再認識することが重要です。彼は市場の現状認識の甘さを指摘し、金利をより高い水準でより長く維持する意図を明確に示しています。
これらの専門家の見解を踏まえると、今後も米金融当局は利上げを継続し、インフレとの闘いを続けることが予想されます。アメリカの労働市場が依然として強力であることを考慮し、投資家や市場参加者はパウエル議長の警告を再認識し、適切な対応策を講じることが求められます。
参考記事1:米雇用者数、予想大きく上回る51.7万人増-失業率53年ぶり低水準
参考記事2:2023年2月4日 1:04 記事リンクはこちら
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