- 米国債は先週末の売りの流れ続く-2年債利回りは19bp上昇
- 債券市場の軟調さ、7日午前の豪州とNZ市場に引き継がれた
[ネコまま@リテラシー]
ここ数ヶ月続いた株高、債権高の同時高はいよいよ折り返しにきたようです。ここからは各国当局者のタカ派🦅発言の流れに沿う形で、金利上昇と株安が始まると見ています。
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世界の債券市場は引き続き下落の圧力にさらされている。米国では、複数の連邦準備制度理事会(FRB)の政策当局者が追加利上げを予想すべきだと投資家にメッセージを発信し、引き締めサイクルが終了に近づいているとの観測が後退した。この結果、米国債市場ではフロントエンド(短期債)が大幅に下落し、利回りが急騰した。
6日のニューヨーク市場では、2年債利回りは19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して4.48%となった。先週は4.03%を付けていた。5年債利回りは17bp上昇の3.83%となった。先週は3.5%未満だった。トレーダーは今後の金融政策引き締め見通しを引き上げ、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジ上限が5.25%に達することを昨年11月以来初めて完全に織り込んだ。現在のFF金利誘導目標は4.75%で、5月から9月まで4回の会合に関連するスワップはいずれも5%強の水準。ただ12月には約0.25ポイントの低下が織り込まれている。
フロントエンドの利回りが取引時間中の高水準を記録したのは、アトランタ連銀のボスティック総裁の発言を受けたことが一因だ。同総裁は1月の力強い米雇用統計を受けて政策金利のピークを当局者の従来予想より高めに引き上げる必要が生じる可能性が高まったとの認識を示した。自身の基本シナリオでは政策金利が連邦公開市場委員会(FOMC)の昨年12月の予測中央値と同じ5.1%に達し、2024年いっぱいはその水準にとどまるとあらためて示した。
この発言は欧州債が既に下落して取引を終了した後だった。債券市場の軟調さは7日午前のオーストラリアとニュージーランド(NZ)の市場に引き継がれた。オーストラリアでは2年債利回りが10bp上昇して1.95%となり、5年債利回りも10bp上昇して2.15%となった。ニュージーランドでは2年債利回りが11bp上昇して2.67%となり、5年債利回りも11bp上昇して2.87%となった。両国ともインフレ圧力が高まっており、中央銀行は今年中に政策金利を引き上げると見られている。
一方、ロングエンド(長期債)はフロントエンドに比べて下落幅が小さかった。米国では10年債利回りは6日に4bp上昇して2.04%となった。先週は1.9%台だった。30年債利回りは3bp上昇して2.48%となった。先週は2.4%台だった。ロングエンドの利回りは引き締めサイクルの終盤に向けて成長見通しが下方修正されることを反映しているとの見方がある。
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