[ネコまま@リテラシー]
市場はこれまで完全にパウエル議長を含めたFOMCメンバーの利上げ方針、ドットプロットを無視して、ここまできました。しかし現在のCME利上げコンセンサスは下記の通り1段階上昇。FOMCに追従する形となってきています。

- スワップ市場が年央に織り込むピーク金利は5.12%、2日は4.91%
- 下期については依然利下げ期待、オプション市場には変化の兆しも

米国の債券市場では、ピーク金利の見通しが大きく変化している。昨年末まで市場はFOMCの予想よりも低い金利を想定していたが、今年に入ってからは逆転し、現在はFOMCの中央値とほぼ同じ水準になっている。これは、雇用統計などの経済指標の改善や欧州債の売り圧力などが影響しているとみられる。
しかし、下期についてはまだ不透明感が残っている。FOMCは5%を超える金利水準で一時的に金融引き締めを行った後、年末まで様子見に入るというシナリオを示唆しているが、市場はそれよりも早く利下げサイクルに入ると予想している。このギャップは、インフレや成長の見通しに対する市場と当局の見方の違いを反映している可能性がある。
今後の金利動向には、経済データや政策発言だけでなく、オプション市場やスワップ市場などの金融派生商品の動きにも注目が集まるだろう。市場と当局の間の認識のズレが解消されるかどうかは、金融安定性や景気にも影響を及ぼす重要な要因となりそうだ。
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