
株式取引に興味はあるけど、どうやって始めたらいいのかわからない。そんなあなたにおすすめ。この「株式取引初心者必見!失敗しないための12のコツ」では、株式取引の基礎知識から様々な運用の方法まで、わかりやすく解説しています。本当に初心者の方から、ある程度株式投資の経験をお持ちの方まで、幅広くお役立ちできる記事です。
POINTこの記事から学べる事:株式投資の「イロハ」
学びのプロセス
01「株式投資の始め方」

こんにちは、株式投資ブロガーのネコままです。株式投資を始めるため「何から手を付けていいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。安心してください。この記事を読んでいただければ、株式投資をスタートすることができるようになります。
まずは株式投資の基礎知識を身につける。株式とは何か、どのように値動きするか、どんなリスクがあるかなどを理解することが大切です。この記事の中で「株式投資」について優しく、分かりやすくご紹介します。また、株式投資入門などの本を手に取って読んでみることもお勧めです。
次に証券会社で口座開設をする。ネット証券が便利で手数料も安いのでおすすめです。口座開設の手続きはオンラインで完結する場合もあります。
口座開設後は資金を入金し、取引可能になります。初心者のうちは現物取引(自己資金で株を買う取引)から始めてみましょう。
株を買うときは、自分の投資目的や期間、リスク許容度に合った銘柄(株式会社)を選びます。銘柄選びの基準としては、業績や配当、成長性などがあります。
株価やニュースなどの情報をチェックしながら、売買タイミングや利益確定・損切りの方法などを学んでいきます。株式投資は経験が重要です。初心者のうちは小額から初めて経験を積みましょう。
これからそれぞれの内容について勉強していきましょう。
02「株式投資とは何か?」

株式投資とは何かについて、初心者の方にもわかりやすくお話ししたいと思います。
株式投資とは、簡単に言うと、会社の一部(株式)を買ったり売ったりすることです。会社が資金を集めるために発行する証券が株式で、これを株式市場(証券取引所)という場所で売買することができます 。また株主になると、その会社の利益(配当)や経営方針(議決権)に関わることができます。
次に、株式市場とは何かを簡単に説明します。株式市場とは、株式を売買する場所のことです。日本では東京証券取引所や大阪証券取引所などが有名ですが、世界ではニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所などもあります。株式市場では、需要と供給のバランスによって株価が決まります。つまり、買いたい人が多ければ値上がりし、売りたい人が多ければ値下がりします。

では、なぜ株式を買ったり売ったりするのでしょうか?それは、株式投資によって利益を得ることができるからです。具体的には、以下の二つの方法があります。
配当金:会社が利益を出したら、その一部を株主に分配するお金です。持っている株式の数や会社の業績によって変わります。
値上がり益:買った時よりも高く売れば得られる利益です。市場の需給や経済情勢などによって変わります。
例えば、あなたが1,000円で100株のA社の株式を買ったとします。その後、A社が好調で配当金が10円/株支払われました。さらに、A社の人気が高まって1,500円/株まで値上がりしました。この時、あなたは以下のような利益を得ることができます。
配当金:10円/株×100株=1,000円
値上がり益:(1,500円/株-1,000円/株)×100株=50,000円
合計利益:51,000円
すごいですね!こんな風にして、多くの人々は夢や目標を叶えるために株式投資をしています。
もちろん、リスクもあります。配当金は減らされたり無くなったりすることもありますし、値下がりして損失を出す可能性もあります。だからこそ、自分でしっかり勉強して理解した上で投資することが大切です。
03「オンライン証券会社と大手証券会社の違い」

オンライン証券と普通の証券会社の違いについてお話しします。
オンライン証券とは、インターネット上で株式や投資信託などの金融商品を売買できるサービスです。普通の証券会社とは、店舗や電話で担当者とやり取りしながら取引するサービスです。
では、どちらが良いかというと、それは一概に言えません。両者にはそれぞれメリットとデメリットがあります。私はオンライン証券派ですが、あなたに合った方を選んでくださいね。
まず、オンライン証券のメリットです。
手数料が安い
オンライン証券会社は、店舗や人件費などを節約することで、手数料を低く抑えています。例えば、100万円分の株式を売買した場合、オンライン証券会社では約1000円程度の手数料がかかりますが、銀行系や大手証券会社では約3000円程度かかります。つまり、オンライン証券会社を使えば、同じ取引でも2000円もお得になるわけです。
これは特に頻繁に取引する方には大きなメリットです。例えば、1日に10回も取引したら、オンライン証券会社では1万円程度ですが、銀行系や大手証券会社では3万円も手数料がかかってしまいます。そうなると、利益を出すためには相当な値動きが必要になりますね。
取引時間が長い
オンライン証券会社はインターネット上で24時間営業しています。つまり、朝早くから夜遅くまで好きな時に取引できるわけです。これは特に海外市場や夜間取引に興味がある方には便利ですね。
例えば、アメリカ市場は日本時間では夜から深夜にかけて開いています。オンライン証券会社ならば自宅でパジャマ姿でアメリカ株を買ったり売ったりできますが、銀行系や大手証券会社だとその時間帯は閉まっている可能性が高いです。
情報量が豊富
オンライン証券会社はインターネット上で様々な情報サービスを提供しています。例えば、株価チャートやニュース速報や分析レポートや投資信託ランキングなどです。これらの情報は無料で見ることができますし、自分好みにカスタマイズすることも可能です。
これらの情報は投資判断に役立ちますし、勉強することもできますね。例えば、「この企業はどんな事業をしているんだろう?」、「この指標は何を意味しているんだろう?」、「このファンドはどんな運用方針を持っているんだろう?」などと気になったらすぐ調べられます。
次に、普通の証券会社のメリットです。
普通の証券会社の具体的なサービス内容や特徴について、詳しく教えますね。 証券会社では、国内外の株式、投資信託、国債、FX、保険に預金商品など、あらゆる金融商品を扱っています。また、証券会社の業務は、株式の売買の仲介だけでなく、次のようなものがあります。
ブローカー業務:個人や法人から受けた注文を市場に出すこと
ディーラー業務:自己資金で株式を売買すること
アンダーライティング業務:新規公開株(IPO)や債券などを引き受けること
トラスト・バンキング業務:顧客から預かった資産を運用すること
大手証券会社は、これらの業務を通じて豊富な情報やノウハウを持っており、顧客に対してアドバイスや提案ができます。また、店舗や電話で直接対応してくれる営業マンがいるため、初心者でも安心して相談できます。
「平成29年個人投資家の証券投資に関する意識調査(インターネット調査)」によると、「証券会社のインターネット取引(スマートフォン等による取引含む)」で金融商品を注文する人は、回答者のうち73.8%に及び、若年層ほど利用率が高い傾向にあったということです。かなり古いデータになりますので、現在は圧倒的に多くの方がインターネット証券会社を利用されていると思います。
04「株式取引で使える用語や指標」

初心者の皆さんが最もわからないのは、おそらく専門用語ではないでしょうか?そこでこのパートでは使える用語や指標を、楽しく学びましょう。株式投資には、いろいろな言葉が飛び交っていますが、その中でも重要なものをピックアップして、極々簡潔にご紹介します。もっと詳しく知りたい方は、サイトを検索したり、本を読んでみたりすると、さらに理解が深まります。
まずは、株式の基本的な単位である「株」についてです。株とは、企業の所有権の一部を表す証券のことです。例えば、ある会社が1000万株発行していて、あなたが1000株持っているとしたら、あなたはその会社の0.01%のオーナーということになります。つまり、その会社の利益や配当にも0.01%分だけ権利があります。ただし、その反面、その会社が赤字になったり倒産したりするリスクも負わなければなりません。そういう意味では、「責任」も一部持っていると言えますね。
次に、「売買単位」という用語です。売買単位とは、一度に売買できる最小の株数のことです。例えば、「100株単位」という場合は、100株以上しか売買できません。「1株単位」という場合は、1株からでも売買できます。「1口単位」という場合は、「1口=50万円相当」という意味で使われます。「1口=50万円相当」というのは、「1口=5000円×100株」または「1口=25000円×20株」などと計算されます。このように、「売買単位」を知っておくことで、自分がどれだけの金額で取引できるか把握することができます。最近は1株単位での売買ができる証券会社も増えてきているので、少額から始められるのは嬉しいですね。
さて、「売買単位」を知ったら、「板」という用語も覚えましょう。「板」とは、「気配値」とも呼ばれるもので、現在市場に出ている注文(注文価格や注文数量)を表示したものです。「板」を見ることで、「現在どれだけ需要(買い手)や供給(売り手)があるか」「どんな価格帯で取引されているか」「どんな動きをしているか」などを判断することができます。「板」には「気配値表」「板情報」「板グラフ」「板別チャート」など様々な表示方法があります。
では、「板」から見えてくる「需給バランス」や「価格変動」に関係する用語を見てみましょう。「需給バランス」とは、「需要(買い手)と供給(売り手)のバランス」のことです。「需要>供給」という状況では、「買い手が多くて売り手が少ない」「商品(株)が不足して高騰する可能性が高い」「強気相場(上昇相場)だ」と言われます。「需要<供給」という状況はその逆で、買い手が少なく売り手が多い状況で、「弱気相場(下落相場)」になります。
振り返りになりますが、株式とは何でしょうか?株式とは、企業の所有権の一部を表す証券です。株式を持っている人は、その企業の株主となります。株主は、企業の利益や配当金を受け取ったり、経営に関する重要な決定に参加したりする権利があります。
次に、株価とは何でしょうか?株価とは、市場で取引される1株あたりの値段です。株価は、需要と供給のバランスや企業の業績や将来性などによって変動します。株価が上がれば利益が出ますが、下がれば損失が出ます。
では、どうやって株価の動きを見るのでしょうか?ここで登場するのが、「指数」と「指標」です。
指数とは、取引所全体や特定の銘柄群(グループ)の株価の動きを表すものです。代表的な指数には、「東証株価指数(TOPIX)」や「日経平均株価(NIKKEI225)」などがあります。米国ではNasdaq(ナスダック)、Dow(ダウ)、S&P500などがあります。これらの指数は、日本や米国の経済動向をみる目安として使われます。
指標とは、企業の株価を比較・評価する際に用いるさまざまな尺度(基準)です。代表的な指標には、「PER(Price Earnings Ratio: 株価収益率)」や「PBR(Price Book-value Ratio: 株価純資産倍率)」などがあります。
PERは、Price Earnings Ratioの略で、株価収益率を示す指標です。PERが高いほど、株価が割高であることを示し、PERが低いほど、株価が割安であることを示します。EPSとは、Earnings Per Shareの略で、1株当たりの純利益を示す指標です。EPSが高いほど、1株あたりの利益が多いことを示し、企業の業績が良いとされます。一方、このEPSとPERは深い関係があります。
例えば、企業AのEPSが100円で、株価が1,000円の場合、PERは10倍となります。この場合、1株あたりの利益が多いことがわかります。一方、企業BのEPSが50円で、株価が500円の場合、PERは10倍となります。企業Aと企業BのPERは同じですが、EPSが異なるため、企業Aの方が1株あたりの利益が多いことがわかります。EPSが高く、PERが低い銘柄は、投資対象として注目されることが多いです。
PBRとは、会社自身が持つ資産(純資産)から借金を引いた額(自己資本)を1株あたり換算したもの(BPS:Book-value Per Share: 1 株当たり純資産)で割ったものです。 PBR = 株価 ÷ BPS 例えば、PBRが0.5倍だったら、「会社自身が持つ資産よりも半分以下で買える」ということです。PBRが低ければ低いほど割安感があります。
他にも、「出来高」「売買代金」「RSI (相対力指数)」「上値抵抗線」「下値支持線」などさまざまな用語や指標があります。 これらを理解しておくと、より効果です。
出来高とは、ある期間に取引された株式の数のことです。出来高が多いということは、その銘柄に対する市場の関心が高いということです。出来高が増えると株価の変動も大きくなります。
売買代金とは、ある期間に取引された株式の金額の合計のことです。売買代金が多いということは、その銘柄に対する市場の資金力が高いということです。売買代金が増えると株価の上昇も期待できます。
RSI(Relative Strength Index: 相対力指数)とは、株価の上昇率と下落率を比較して、その銘柄が過剰に買われているか売られているかを判断する指標です。RSIは0から100までの値で表されます。一般的に、RSIが70以上だったら「買われすぎ」で下落する可能性が高く、30以下だったら「売られすぎ」で上昇する可能性が高いと言われます 。
上値抵抗線(Resistance Line)とは、株価チャート(グラフ)で見られる傾向線(トレンドライン)の一種で、株価が上昇してもなかなか突破できない水平線や斜め線を指します。上値抵抗線は、「売り圧力」や「利益確定売り」などによって形成されます。上値抵抗線を突破することができれば、「強気相場」や「トレンド転換」などを示すサインになります。
下値支持線(Support Line)とは、株価チャートで見られる傾向線の一種で、株価が下落してもなかなか割り込めない水平線や斜め線を指します。下値支持線は、「買い圧力」や「投げ売り阻止」などによって形成されます。下値支持線を割り込むことができれば、「弱気相場」や「トレンド転換」などを示すサインになります。
以上、株式取引で使える用語や指標について、簡単に説明しました。これらの用語や指標を覚えておくと、株式投資の基礎知識が身につきます。もちろん、これだけでは十分ではありません。実際に株式取引をする際には、自分の目的やリスク許容度に合わせて、銘柄選択や売買タイミングなどを考える必要があります。また、市場の動向やニュースなども常にチェックすることが大切です。
株式投資は難しくも楽しくもあります。初心者の方は、まずは少額から始めてみるといいでしょう。株式投資の世界へようこそ!!
05「銘柄選びや買い方」

株式投資を始めるには、どのような銘柄を選び、どのように買うかが重要です。初心者の方は、自分の目的やリスク許容度に合わせて、銘柄選びと買い方の基本を知っておくと良いでしょう。ここでは、株式投資初心者におすすめの銘柄の選び方と買い方について、具体的に解説します。
【銘柄の選び方】
株式銘柄とは、株式市場で取引される企業や商品の名称のことです。例えば、「トヨタ自動車」や「ソフトバンクグループ」などが銘柄です。株式投資では、自分が持ちたいと思う銘柄を選んで買います。
では、どのようにして銘柄を選ぶかというと、以下の3つのポイントがあります。
- 自分の投資目的や期間を明確にする
- 身近な企業や興味あるテーマから探す
- 企業や業界の情報をチェックする
まずは、自分が株式投資で何を目指しているかを明確にしましょう。例えば、「長期的な資産形成」や「配当収入」や「優待利用」などがあります。また、自分が株式投資をする期間も考えましょう。例えば、「数年以上」や「数ヶ月以内」や「数日以内」などがあります。
次に、身近な企業や興味あるテーマから探しましょう 。身近な企業とは、自分が普段使っている商品やサービスを提供している企業です。例えば、「ユニクロ」や「スターバックス」や「アップル」などがあります。興味あるテーマとは、自分が注目している社会的な動向や技術革新などです。例えば、「環境問題」や「AI(人工知能)」や「5G(第5世代移動通信システム)」などがあります。
最後に、企業や業界の情報をチェックしましょう。企業情報とは、その企業の経営状況や財務状況・将来性・競争力・リスク要因などです。例えば、「売上高」「営業利益」「純利益」「配当金」「PER(株価収益率)」「PBR(純資産倍率)」「ROE(自己資本利益率)」「EPS(一株当たり利益)」「BPS(一株当たり純資産)」「時価総額」といった数字で表される指標もあります。「👉みんかぶ」というサイトではこれらの指標だけでなく、「👉みんなの株価予想」 という機能で、その企業の将来の業績や株価の見通しを知ることもできます。業界情報とは、その企業が属する業界の動向や市場規模・成長性・競合状況などです。例えば、「自動車業界」や「IT業界」や「食品業界」などがあります。「👉K-ZONE」というサイトでは これらの情報を分かりやすく解説しています。
これらの情報をもとに、自分の投資目的や期間に合った銘柄を選びましょう。例えば、「長期的な資産形成」を目指すなら、安定的に利益を出している大手企業や成長性の高い新興企業がおすすめです。「配当収入」を目指すなら、高配当金率や増配傾向にある企業がおすすめです。「優待利用」を目指すなら、自分が欲しい商品券や割引券などを提供している企業がおすすめです。
【買い方】
銘柄を選んだら、次は実際に株式取引をするために必要な準備と手順について、一般的なオンライン証券会社の手続きを例に説明します。
まずは、証券会社に口座開設する必要があります。証券会社とは、株式市場で取引するための仲介役となる会社です。例えば、「👉SBI証券」や「👉マネックス証券」や「👉楽天証券」などがあります。「👉Wealth Bridge」というサイトでは これらの証券会社の特徴やメリット・デメリット・口座開設方法・手数料比較などを紹介しています。
次に、口座開設した証券会社からログインIDとパスワードを受け取ります。これで、インターネット上で株式取引ができるようになります。スマホ1台で株式取引ができるアプリもあります 。ログインしたら、自分が買いたい銘柄(または4桁の数字の銘柄コード)と数量(何株買うか)と注文方法(成行注文か指値注文か)を入力します。
成行注文とは、現在の市場価格で即時に約定(売買契約)する方法です。指値注文とは、自分が希望する価格で約定する方法です。ただし、希望価格に達しなければ約定しない可能性もあります。入力したら、「確認画面」で内容をチェックして、「注文確定ボタン」を押すと、注文が完了します。注文が約定したら、自分の口座に株式が入ります。これで、株式の買い方は終わりです。
売買注文の方法には様々な方法がありますが、大きく分けて「指値注文」「成行注文」「逆指値注文」の3種類があります。指値注文は、株価が指定した価格になった時点で売買を行う注文方法です。成行注文は、指定した銘柄を成り行きで売買する注文方法です。逆指値注文は、株価が指定した価格になった時点で、逆方向に売買を行う注文方法です。他にも多くの注文の方法がありますが、証券会社によって使える注文方法が異なります。
株式投資はリスクもありますが、チャンスもあります。オンライン証券の普及により初心者の方でも簡単に始められるようになりました。まずは少額から売買をして経験をしてみることをお勧めします。ぜひ挑戦してみましょう。
06「株式投資初心者に教えたい7つのリスクや罠」

株式投資は、自分の資金を増やすチャンスがありますが、同時に失うリスクもあります。特に初心者の方は、株式取引に潜むリスクや罠に気をつける必要があります。ここでは、株式投資初心者に教えたい7つのリスクや罠を紹介します。株式投資をした経験がある方なら、どなたでも一度は経験したことがある内容です。
【1】市場の状況を分析しすぎる
株式市場は常に変動しています。そのため、現在の市場の状況を分析することは重要ですが、未来の株価の動きを知ろうとするあまり過剰に分析しすぎると逆効果になります。なぜなら、過剰に分析しすぎると自信がなくなったり、迷ったり、決断できなくなったりするからです。また、市場の状況は予測できないことも多いので、過度に分析しても意味がありません。
【2】プランなしに取引する
株式取引をする前には、自分の目的や期間や予算やリスク許容度を明確にしておく必要があります。これらをもとに、どんな銘柄をどれだけ買ってどれだけ売るかというプランを立てましょう。プランなしに取引すると、感情的に動いたり、無駄な手数料を払ったり、損失を拡大したりする可能性が高くなります。
【3】オーバートレード
オーバートレードとは、必要以上に頻繁に売買することです。別名「ポジポジ病」とも言われます。オーバートレードは手数料や税金の負担が増えるだけでなく、オーバートレードは手数料や税金の負担が増えるだけでなく、自分の判断力や精神力を消耗させることにもなります 。また、オーバートレードは市場の動きに過敏に反応することにもつながり、損切りや利確のタイミングを見誤ることにもなりかねません 。
オーバートレードを防ぐためには、自分のトレードスタイルを確立し、自分に合った取引スタイルを見つけることが重要です。また、トレードにおいては、心理状態が非常に重要であり、自分の心理状態をコントロールすることが必要です。
【4】1回の取引に全資金を投入する
株式取引では、1回の取引で全資金を投入することは絶対に避けるべきです 。なぜなら、その銘柄が急落した場合、大きな損失を被るだけでなく、資金がないために他の買いチャンスを逃すことにもなるからです 。また、全資金を投入すると、感情的に動いたり、損切りできなくなったりするリスクも高まります 。株式取引では分散投資が重要です。自分の資金に応じて、複数の銘柄や業種に分けて投資しましょう
【5】リスク管理が不十分
株式取引では、リスク管理が不十分なことは致命的なミスになります。リスク管理とは、自分の資金や取引プランに応じて、損切りや利確のポイントを設定し、それを守ることです 。リスク管理が不十分な場合、株価の変動に振り回されたり、塩漬けや逆張りに陥ったりする可能性があります。また、リスク管理が不十分な場合、信用取引やレバレッジを使うとさらに危険です。株式取引では、自分の資金や目的に見合ったリスクをとることが大切です。
【6】危険な銘柄に手を出す
株式投資では、銘柄の選び方も重要です。特に初心者の方は、危険な銘柄に手を出さないように注意しましょう。危険な銘柄とは、借金が多すぎたり、営業キャッシュフローがマイナスだったりする企業の株式です。これらの銘柄は倒産や上場廃止のリスクが高く、株価が急騰したり急落したりする可能性があります。これらの銘柄に惹かれるのは、高いリターンを期待するからかもしれませんが、それに見合ったリスクもあります。株式投資では、安定的に利益を出すことが目標です。そのためには、業績や財務や将来性などをしっかりと調べて、信頼できる銘柄を選ぶことが大切です。
【7】保有株の売却と心理学
投資においては、専門知識と同じくらいに 「メンタル」のコンディショニングが重要 であるとされています。投資家が感情的になり、投資判断に影響を与えることがあるため、投資家は自分自身の感情をコントロールすることが必要です。
株の売り時については、3つのパターンで考えることができます。
株価が下落し、自分が設定した損失を被った場合
- 株価が下落し、自分が設定した損失を被った場合、「現状維持バイアス」は、人が現在の状態を維持する方向に働く、心理的概念です。つまり、投資家は、株価が下落している状況で、自分が設定した損失を被った場合、その損失を回避するために、現在の状態を維持する方向に働く傾向があります。例えば、投資家が、株価が下落している状況で、自分が設定した損失を被った場合、その損失を回避するために、現在の状態を維持するために、損失を回避するための行動を起こさず、そのまま保有し続ける傾向があります。このような行動は、投資家にとって、損失を拡大するリスクがあるため、避けましょう。
自分が持っている株式について、新たな情報が出た場合
- 投資家が新たな情報が出た場合に株式を売却できない現象は、投資家がその株式に対して感情的になり、その株式に対する「認知バイアス」が生じることが原因とされています。「認知バイアス」とは、人間が情報を処理する際に、自分自身の経験や信念、感情などによって、情報を歪めてしまうことを指します。投資家が株式に対して感情的になると、その株式に対する「認知バイアス」が生じ、新たな情報が出た場合でも、その情報を適切に評価することができなくなります。
自分が持っている株式について、新たな情報が出た場合
- 投資家が新たな情報が出た場合に株式を売却できない現象は、投資家がその株式に対して感情的になり、その株式に対する「認知バイアス」が生じることが原因とされています。「認知バイアス」とは、人間が情報を処理する際に、自分自身の経験や信念、感情などによって、情報を歪めてしまうことを指します。投資家が株式に対して感情的になると、その株式に対する「認知バイアス」が生じ、新たな情報が出た場合でも、その情報を適切に評価することができなくなります。
以上、株式取引で注意すべきリスクや罠を7つ紹介しました。株式投資は楽しいものですが、同時に危険なものでもあります。初心者の方は、これらのリスクや罠に気をつけて、自分の目的や能力に合わせた取引を行うようにしましょう。
07「株式取引で役立つツールやサービス」

株式投資初心者にとって、役立つツールやサービスはたくさんあります。例えば、以下のようなものが挙げられます。
【株式投資の基礎知識を学ぶアプリ】
かわいいキャラクターがやさしい言葉で株式投資を説明してくれる「👉株初心者説明書-やさしい投資入門」や、ゲーム感覚で株式市場の仕組みを理解できる「👉トウシカ」などがあります。
【最低投資額が低く、口座開設手続きや情報収集の手間を省いたオンライン証券会社】
👉LINE証券、👉ネオモバなどが有名ですが、下記のオンライン証券でも取り扱いがされています。※ネオモバは2024年1月にSBIに経営統合される予定です。
- 👉SBI証券:ミニ株を「S株」と呼び、1株単位での取引が可能。手数料は無料~100円。
- 👉auカブコム証券:ミニ株を「プチ株」と呼び、1株単位での取引が可能。手数料は無料~100円。
- 👉マネックス証券:ミニ株を「ワン株」と呼び、1株単位での取引が可能。手数料は無料~100円。
- 👉ライン証券:ミニ株を「いちかぶ」と呼び、1株単位での取引が可能。手数料は無料~100円。
- 👉岡三オンライン証券:1株単位での取引が可能。手数料は無料~100円。
- 👉楽天証券:今年の春から単元株取引ができるようになります。
【株価チャートやテクニカル分析などの機能が充実した取引ツール】
楽天証券の「MARKETSPEEDⅡ」やSBI証券の「SBI FXトレード」などが使いやすいと評判です。また「👉Trading View」というチャートソフトは、あらゆる種類の投資商品を網羅しており、世界中で利用されています。
【株式投資に関するニュースや分析、コラムなどを提供するメディア】
株式市場の動向や銘柄選びの参考になる「みんかぶ」や、「日経新聞」、「東洋経済オンライン」などがあります。また、オンライン証券などでは、通常有料のニュースや経済情報メディアが無料で見れる場合が多いので、有効に活用しましょう。
08「株式、投資信託、ETFなどいろいろな投資先の選択」

株式は、企業の所有権を表す証券です。株式を購入すると、配当や株主優待などの権利を得ることができます。株式は個別の銘柄を選んで購入する必要があります。株式のメリットは、個別の銘柄に投資することで高い利益を得る可能性があることです。また、配当や株主優待などの特典もあります。デメリットは、個別の銘柄に投資することで高いリスクを負う可能性があることです。また、銘柄選びに時間や知識が必要です。
ETFは、上場投資信託とも呼ばれる投資信託の一種です。ETFは特定の指数に連動して値動きするように設計されており、指数に含まれる銘柄を一括して購入することと同じ効果があります。ETFは証券取引所でリアルタイムに取引することができます。ETFのメリットは、少額から投資でき、1銘柄を買うだけで分散投資できることです。また、指数に連動して値動きするため、市場全体の動向を反映します。デメリットは、口座開設する証券会社によっては自動積立ができないことです。また、売買時に手数料がかかります。
投資信託は、多くの投資家から集めたお金をプロの運用会社が運用し、その成果を分配する仕組みです。投資信託には様々な種類がありますが、一般的には非上場であり、毎日決められた時間に基準価格で取引されます。投資信託のメリットは、プロの運用会社が運用してくれるため、自分で銘柄選びや売買タイミングを考える必要がないことです。また、自動積立や信託報酬以外のコストがかからないものもあります。デメリットは、信託報酬や信託財産留保額などのコストがかかることです。また、非上場であるため流動性が低くなります。
ここ数年多くのETF、投資信託商品が買えるようになりました。自分で企業業績を調べたりする手間もなく、分散投資、積立投資ができる気軽さと、積立NISAの利用が増えたことで、多くの方がETFや投資信託を中心に資産形成をされています。初心者は特にETF、投資信託の購入から検討してみてはどうでしょうか。
09「複利効果」

複利効果とは、運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。これにより、利益が利益を生み、ふくらんでいく効果が生まれます。
複利効果の対義語は単利です。単利とは、運用で得た収益を(元本にプラスせず)毎回受け取り、当初の元本の金額のままで運用することです。
複利効果は、長期的な投資において大きな差を生みます。複利効果を最大限に活かすためには、非課税制度や積立投資などを活用することがおすすめです。
具体的な例として、、、
例えば、100万円を年利5%で10年間運用した場合、単利では50万円の利益が得られますが、複利では62万円以上の利益が得られます。運用期間が長くなると、その差はさらに拡大します。40年間運用した場合、単利では200万円の利益ですが、複利では700万円以上の利益になります。
また、毎月1万円を積み立てて投資する場合も、複利効果が発揮されます。例えば、毎月1万円を年率5%で30年間積み立てた場合、単純に計算すると360万円になりますが、複利効果で約600万円になります。
複利効果を最大限に活かすためには、非課税制度や積立投資などを活用することがおすすめです。非課税制度とは、NISAやiDeCoなどのことで、運用で得た収益に税金がかからない仕組みです。積立投資とは、毎月一定額を自動的に投資することで、平均的なコストで購入できる仕組みです。
10「分散投資」

分散投資とは、投資対象や投資を行うタイミングをずらすことで、資産を分散させてリスクを低くし、安定したリターンを狙う投資手法です。相場の格言でも「卵は1つのカゴに盛るな」というものがあります。この言葉からも、いかに分散投資が大切かがわかります。
では、具体的にどのように分散投資をすればいいのでしょうか?分散投資の方法には、大きく分けて「地域・通貨」「資産・銘柄」「時間・タイミング」の3つがあります。
地域・通貨
この方法は、日本だけでなく海外の株式や債券などにも投資することで、国内外の経済情勢や為替変動の影響を軽減するものです。
例えば、日本株式だけでなく米国株式や欧州株式などにも一定割合で投資することで、地域ごとの景気や政治情勢などによる値動きの差異を利用してリスクを低減できます。
同様に、円だけでなくドルやユーロなど他通貨建ての商品にも一定割合で投資することで、為替レートの変動による影響を軽減できます。
資産・銘柄
この方法は、株式だけでなく債券や不動産、コモディティなど性質の異なる商品にも投資することで、各商品間の相関性(価格変動が連動する度合い)を利用してリスクを低減するものです。
例えば、株式は景気が良い時期に値上がりしやすく、債券は景気が悪い時期に値上がりしやすい傾向があります。そのため、両方に一定割合で投資することで、景気変動による影響を軽減できます。
同様に、不動産はインフレーション(物価上昇)時期に値上がりしやすく、金融商品はデフレーション(物価下落)時期に値上がりしやすい傾向があります。そのため、両方に一定割合で投資することでインフレーションリスク(物価上昇率より収益率が低下するリスク)やデフレーションリスク(物価下落率より収益率が低下するリスク)を軽減できます。
時間・タイミング
この方法は、「ドル・コスト平均法」と呼ばれる手法で、一括で投資するのではなく、定期的に一定額を投資することで、相場の変動による影響を軽減するものです。
例えば、毎月1万円ずつ株式に投資するとします。株価が高い時は少ない株数を、株価が低い時は多くの株数を買うことになります。その結果、平均的な取得単価(1株あたりの購入価格)が下がり、長期的に見ればリターンが高まる可能性があります。また、毎月一定額を投資することで、感情的な売買判断やタイミング狙いの失敗を防ぐこともできます。
以上が分散投資の基本的な方法です。
分散投資は初心者でも簡単に実践できる投資手法ですが、それぞれの方法にはメリットだけでなくデメリットもあります。例えば、
地域・通貨
メリット:国内外や通貨間の相関性を利用してリスクを低減できる。
デメリット:海外商品や他通貨建て商品には手数料や税金がかかる場合がある。また、為替変動によって損失が拡大する可能性もある。
資産・銘柄
メリット:性質の異なる商品間の相関性を利用してリスクを低減できる。
デメリット:分散しすぎると管理や運用コストがかさむ場合がある。また、相関性が強い商品同士では効果的な分散投資にならない場合もある。
時間・タイミング
メリット:相場変動によって平均取得単価を下げてリスクを低減できる。感情的な売買判断やタイミング狙いの失敗を防げる。
デメリット:一括投資よりも収益率が低くなる可能性もある。また、定期的に積立金額を調整しなければ効果的な分散投資にならない場合もある。
以上からわかるように、分散投資は万能ではありませんが、リスク低減に大きな効果を発揮します。自分の目標やニーズに合わせて最適な方法や割合を選択する必要があります。
11「長期積立投資」

長期積み立て投資とは、一定の期間にわたって毎月決まった金額を投資することで、安定した収益を目指す方法です12。長期的に見ると、株価や為替などの変動が平均化されるため、リスクを低減しながら資産を増やすことができます2。
長期積み立て投資のメリットは、以下のようなものがあります。
少額から始められる
時間や手間がかからない
税制優遇の制度が利用できる
複利効果で資産が増える
一方、デメリットもあります。
株価や為替の変動によって損失が出る可能性がある
長期的に見ないと効果が分かりにくい
手数料や税金などのコストがかかる
長期積み立て投資を始めるには、まず自分の目的やリスク許容度を明確にし、適切な商品やサービスを選ぶ必要があります。例えば、
つみたてNISA:非課税枠内で毎年40万円まで積立投資できる制度です
iDeCo:個人型確定拠出年金制度で、毎月一定額を控除して積立投資できます
投信積立:毎月決まった金額を投資信託に積み立てるサービスです
銘柄選びは、自分の目的やリスク許容度に合わせて、以下のようなポイントを考えると良いでしょう。
コスト:手数料や信託報酬などの費用が低いほど、収益にプラスになります
分散:投資先を多くすることで、リスクを分散させることができます
バランス:株式や債券などの資産クラスの割合を調整することで、リターンとリスクのバランスを取ることができます
パフォーマンス:過去の実績や評価などを参考にすることもできますが、将来の成果を保証するものではありません
👉今後NISAに関しては、制度設計が大きく変わります。非常に重要な話題なので、別途特集でご説明したいと思います。
12「リバランス」

リバランスとは、投資において当初決めた資産配分の割合(アセットアロケーション)が相場の変動により大きく変動した場合に、再び当初の割合に戻すことです。例えば、株式と債券に50:50で分散投資していたとします。株式市場が上昇したことで、株式の割合が60%になったとします。この場合、リバランスを行うということは、株式を売って債券を買って、再び50:50の割合にすることです。
リバランスを行うメリットは、以下のようなものがあります。
リスク管理:当初決めたリスク許容度に応じた資産配分を維持することで、市場の変動に対する影響を抑えることができます
利益確定:相場が上昇した資産を売ることで、利益を確定させることができます
安値買い:相場が下落した資産を買うことで、安値で仕込むことができます
収益向上:長期的に見ると、リバランスを行った方が行わなかった場合よりも収益率が高くなる可能性があります
リバランスは定期的または定率的に行う方法が一般的です。定期的な方法は、例えば毎月や毎年など一定の期間ごとに行う方法です。定率的な方法は、例えば当初の割合から5%以上ずれたら行う方法です。どちらの方法もメリットやデメリットがありますので、自分の目標や状況に応じて選ぶ必要があります。
投資信託やETF(上場投資信託)などでは、自動的にリバランスを行ってくれるサービスもあります。これらは手間や心理的ストレスを軽減する効果がありますが、手数料や税金なども考慮する必要があります。
以上からわかるように、リバランスは長期投資において重要な手法です。しかし、一概に正解はありませんし、頻繁すぎるリバランスも逆効果になる可能性もあります。自分の目標や状況を見直しながら適切なタイミングや方法で実施することが大切です。
全員が株式投資初心者からスタート
誰もが初心者から株式投資をスタートしました。知識や勉強も大切ですが、何よりも一歩目を踏み出すことです。そしてそれは早ければ早いほど良いです。複利効果は時間が長ければ長いほど絶大な効果を発揮します。小額から早いうちに積立を開始することで、経験を積み、知識を蓄え、数十年後に大きな資産になると思います。
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