
投資信託は、多くの人が資産運用に利用している金融商品です。しかし、投資信託には数千種類もあり、どれを選ぶか迷ってしまうことも多いでしょう。そこで、今回は、人気順位と資金流入額のランキングから、注目のファンドをピックアップしてみました。それぞれのファンドの特徴や性能を比較してみましょう。
目 次
人気順位上位5つのファンド
まずは、投資信託の人気ランキングから、上位5つのファンドを見てみましょう。
1位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
このファンドは、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動するインデックス型のファンドです。米国株式市場の動向をそのまま反映するため、リターンが高い反面、リスクも高いという特徴があります。
信託報酬は0.0968%と低く抑えられており、分配金は年1回支払われます。構成銘柄数は約500社で、分配金の再投資は可能です。為替ヘッジは行われていません。
2位:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
このファンドは、世界各国の株式市場をカバーするインデックスであるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するインデックス型のファンドです。世界中の多様な国や地域に分散投資することで、リスクを低減しつつ、長期的な成長を狙うことができます。
信託報酬は0.1144%とやや高めですが、分配金は年1回支払われます。構成銘柄数は約3,000社で、分配金の再投資は可能です。為替ヘッジは行われていません。
3位:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
このファンドは、米国株式市場全体を表すインデックスであるCRSP US Total Market Indexに連動するインデックス型のファンドです。米国株式市場の広範なセクターや規模の銘柄に投資することで、安定したリターンを目指します。
信託報酬は0.132%とやや高めですが、分配金は年2回支払われます。構成銘柄数は約3,600社で、分配金の再投資は可能です。為替ヘッジは行われていません。
4位:ニッセイ・TOPIXインデックスファンド
このファンドは、日本の代表的な株価指数であるTOPIXに連動するインデックス型のファンドです。日本株式市場の動向をそのまま反映するため、リターンが高い反面、リスクも高いという特徴があります。
信託報酬は0.088%と低く抑えられており、分配金は年2回支払われます。構成銘柄数は約2,100社で、分配金の再投資は可能です。為替ヘッジは行われていません。
5位:楽天・日本株式インデックス・ファンド(楽天・NNI)
このファンドは、日本株式市場全体を表すインデックスであるMSCI Japan IMI Indexに連動するインデックス型のファンドです。日本株式市場の広範なセクターや規模の銘柄に投資することで、安定したリターンを目指します。
信託報酬は0.132%とやや高めですが、分配金は年2回支払われます。構成銘柄数は約1,600社で、分配金の再投資は可能です。為替ヘッジは行われていません。
資金流入額上位5つのファンド
次に、投資信託の資金流入額ランキングから、上位5つのファンドを見てみましょう。
1位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
このファンドは、人気順位でも1位になっているファンドです。米国株式市場の好調さや、低コストな運用が投資家から支持されています。2022年12月末時点での純資産残高は約2.6兆円で、同年度の資金流入額は約1.1兆円に達しています。
2位:ニッセイ・グローバル・インデックス・バランス・ファンド
このファンドは、世界各国の株式と債券に分散投資するバランス型のファンドです。リスクとリターンのバランスを考えた運用が特徴で、為替ヘッジも行っています。2022年12月末時点での純資産残高は約1.8兆円で、同年度の資金流入額は約0.9兆円に達しています。
3位:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
このファンドは、人気順位でも3位になっているファンドです。米国株式市場全体に投資することで、安定したリターンを目指しています。2022年12年末時点での純資産残高は約1.4兆円で、同年度の資金流入額は約0.7兆円に達しています。
4位:eMAXIS Slim先進国株式インデックス
このファンドは、米国をはじめとする先進国の株式市場に投資するインデックス型のファンドです。世界の経済成長を反映するリターンを目指しています。信託報酬は0.088%と低く抑えられており、分配金は年2回支払われます。構成銘柄数は約2,500社で、分配金の再投資は可能です。
為替ヘッジは行われていません。2022年12月末時点での純資産残高は約1.3兆円で、同年度の資金流入額は約0.6兆円に達しています。
5位:ニッセイ・TOPIXインデックスファンド
このファンドは、人気順位でも4位になっているファンドです。日本株式市場の動向をそのまま反映するインデックス型のファンドです。信託報酬は0.088%と低く抑えられており、分配金は年2回支払われます。構成銘柄数は約2,100社で、分配金の再投資は可能です。
為替ヘッジは行われていません。2022年12月末時点での純資産残高は約1.2兆円で、同年度の資金流入額は約0.5兆円に達しています。
まとめ
以上が、2022年度の投資信託の人気ランキングと資金流入額ランキングの上位5つのファンドです。米国株式や先進国株式に投資するインデックス型のファンドが人気となっており、低コストな運用や分散投資が投資家から支持されています。
一方で、日本株式に投資するインデックス型のファンドも引き続き人気があり、日本経済への期待が感じられます。バランス型のファンドもリスクとリターンのバランスを考えた運用が特徴で、為替ヘッジも行っています。
投資信託は、自分の目的やリスク許容度に合わせて選ぶことが大切です。ランキングや評判だけでなく、各ファンドの特徴や費用などもしっかりと比較検討しましょう。
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